シャンプーの仕組みと使用感〜リンスを使っていない!
蝶々さんのヘアケア理論

―――ジューシィラブシャンプー1本で、クレンジングからシャンプー、コンディショナーまで兼ねているというのは、どのような仕組みなのでしょうか。

中村以前、巷でリンスインシャンプーがはやったときは、けっこう無理矢理リンス感をつけて、髪に残すような商品も多かったんですけど、やっぱりリンス感ってなかなか納得できるものはできていなかったと思うんですよね。それに、洗うものは洗うもの、残すものは残すものという日本の習慣や好き嫌いがあるので、だんだん(シャンプーとリンスが)セパレートに戻っていったかんじはありますよね。
今回のジューシィラブシャンプーは、やっぱりオイルが入っているということと、洗浄成分もギシギシしないようなものを選んでいるので、これ1本で事足りてる、というか逆にしっとりとしてくるんです。

蝶々たまに驚かれるんですけど、私、リンスを使っていないんですよ。もう15年以上。みんなリンスをすると潤うと思っているでしょ。でも私は本能的に、お肌のケアと一緒で、リンスが逆に毛穴をつめたり髪を老けさせるって感じているんです。実際、使っていなくても、それで全然問題ない。むしろキューティクルがキュルキュルピカッとするかんじで、自分の地肌力が鍛えられて調子がいいんです。
まず、落としすぎなの、みんな。
赤ちゃんのケアをしていても思うけど、赤ちゃんも6か月すぎるまで、ほんとはせっけんで洗わないほうがいい、と私の産院では言われていました。あまり清潔・除菌、を一番に考えすぎると、逆に必要な角質がとれて、肌のバリア機能も弱くなってしまうんですって。
個人的にはとても納得できたので、自分の子供にもそうしていましたよ。
大人の髪のケアも、きっちり落としてきっちりつけるよりは、これ(ジューシィラブシャンプー)ぐらいの薬効をにじませて、ちゃんときれいに汚れも落ちて、潤いもしっとり残っている、というほうがベストだと思います。女性にとって髪のすこやかさや美しさは、生涯のテーマですから。

中村最初のほうの試作品が泡切れが悪くてぬるぬるしていたっていうのは、私がこのシャンプーこれ1本で終わりたいんだっていうのを主張しすぎて、それでリンス感を出しすぎちゃったんです。
でも私もこのもらった(サンプルの)シャンプーから受けた印象だと、素髪に戻してくれるようなイメージをすごく強く持ったんですね。で、何かリンス成分を残すっていうよりは、残さずにさらさらするかんじにしたいと、あえて髪に残るものを減らしてもらいながら作っていきました。最後、いいところに落ち着いたかなと思っています。

―――シャンプーの香りについては?

中村香りは特になにかつけているわけではなく、ナチュラルのままです。
蝶々さんのもってきたサンプルのシャンプーには、ほんとは甘いシロップぽい匂いがあるんですよね。シロップ系のものが入っていそうだけど、それを入れていくと、またベタついちゃうかもねっていう話をしてて。

蝶々今回作っていただいたシャンプーは、スリランカのものみたいに、そんなに浴室が薬効でくさくならないですね。